※本稿は、2024年共和党全国大会でのカマラ・ハリス氏の演説内容を要約したものです。
1. はじめに
1.1 家族への感謝
まず、私の人生において最も重要な存在である家族に感謝の意を表したいと思います。特に、私の最高の理解者であり、素晴らしいパートナーである夫ダグに心からの感謝を捧げます。彼は私にとって素晴らしい支えであるだけでなく、子供たちにとっても素晴らしい父親です。今日は私たちの結婚記念日でもあります。ダグ、本当に愛しています。
また、私の母シャヤマラにも深い感謝の気持ちを表したいと思います。母は今日、天国から私たちのことを笑顔で見つめていることでしょう。母は19歳の時、たった一人でインドからカリフォルニアへやって来ました。がんの治療法を研究する科学者になることを夢見て、アメリカに来たのです。本来なら、大学を卒業した後にインドに戻ってお見合い結婚をする予定でした。しかし、母は私の父ドナルド・ハリスと出会いました。父はジャマイカからの留学生でした。
二人は恋に落ち、結婚しました。そして、その無私の努力によって、私と妹のマヤが生まれました。私たちは度々引っ越しをしました。メイフラワーという大きなバスが来て、私たちは荷物を積んで引っ越していったものです。両親の仕事の都合で、イリノイやウィスコンシンなど、様々な場所に引っ越しました。
小さな頃の思い出は、家の中が音楽と笑い声に満ちていたことです。アレサ・フランクリンやジョン・コルトレーン、マイルス・デイビスといった音楽がよく流れていました。母は常に、私たちに「一緒にいましょう」と言い聞かせ、父は笑顔で「走れ、走れ、恐れを知るな。何者も君を止めるものはない」と励ましてくれました。
両親の結婚生活は長くは続きませんでした。私が小学生の時に離婚しました。その後、ほとんどの時間を母が私たちの世話をしてくれました。母がようやく自分の家を買うことができた時、私たちはイーストベイの小さなアパートに引っ越しました。母は、丘の上に住むか平地に住むかという選択肢があった中で、平地を選びました。それは、消防士や建設作業員、看護師の人たちが多く住む、誇り高き労働者たちの住む地域でした。
1.2 ジョー・バイデンへの感謝
次に、私たちの大統領候補であるジョー・バイデンに心からの感謝を捧げたいと思います。ジョー、私たちが共に歩んできた旅路を振り返ると、感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。あなたは本当に素晴らしい人物です。歴史が示すように、あなたの人格と啓発的な素晴らしさは、アメリカにとって大きな財産となるでしょう。
ジョー、あなたと一緒に仕事ができることを光栄に思います。あなたの経験と知恵、そして国民のために尽くそうとする姿勢に、日々感銘を受けています。私たちは多くの課題に直面していますが、あなたのリーダーシップのもと、私たちはこれらの課題を乗り越え、よりよいアメリカを築いていけると確信しています。
最後に、私たちの選挙運動を支えてくださっている全ての方々、そして私たちを信じてくださっているアメリカ国民の皆様に心からの感謝を申し上げます。皆様の支持に恐縮しております。この選挙戦は、予想外の展開の連続でしたが、私はこれまでの人生で、不可能というものを知りませんでした。
2. カマラ・ハリスの個人史
2.1 移民の家族としての背景
私の人生は、アメリカの多様性と機会の象徴です。母は19歳の時、たった一人でインドからカリフォルニアへやって来ました。がんの治療法を研究する科学者になることを夢見て、アメリカに来たのです。本来なら、大学を卒業した後にインドに戻ってお見合い結婚をする予定でした。しかし、母は私の父ドナルド・ハリスと出会いました。父はジャマイカからの留学生でした。二人は恋に落ち、結婚しました。そして、その無私の努力によって、私と妹のマヤが生まれました。
2.2 家族の影響と価値観
私たちは度々引っ越しをしました。メイフラワーという大きなバスが来て、私たちは荷物を積んで引っ越していったものです。両親の仕事の都合で、イリノイやウィスコンシンなど、様々な場所に引っ越しました。
小さな頃の思い出は、家の中が音楽と笑い声に満ちていたことです。アレサ・フランクリンやジョン・コルトレーン、マイルス・デイビスといった音楽がよく流れていました。母は常に、私たちに「一緒にいましょう」と言い聞かせ、父は笑顔で「走れ、走れ、恐れを知るな。何者も君を止めるものはない」と励ましてくれました。
両親の結婚生活は長くは続きませんでした。私が小学生の時に離婚し、その後はほとんど母が私たちの世話をしてくれました。母は長時間働きながら、私たちを育ててくれました。多くの働く親と同じように、母は私たちを信頼できる人たちに預けて働きました。シーレンさんがその一人です。また、マンさん、おじさんフレディ、おじさんクリスも私たちの世話をしてくれました。血のつながりはありませんでしたが、愛によってつながった家族となりました。
彼らは、ガンボの作り方や料理の仕方を教えてくれました。時々、私たちを甘やかしてくれることもありました。彼らは私たちを信じ、何にでもなれる、何でもできると教えてくれました。私たちの中に価値観を植え付けてくれたのです。共同体の大切さ、信念を持つこと、そして他者を自分が接してほしいように扱うこと、思いやりと経緯を持つことを教えてくれました。
母がようやく自分の家を買うことができた時、私たちはイーストベイの小さなアパートに引っ越しました。母は、丘の上に住むか平地に住むかという選択肢があった中で、平地を選びました。それは、消防士や建設作業員、看護師の人たちが多く住む、誇り高き労働者たちの住む地域でした。
母は身長5フィートしかない小柄な女性でしたが、褐色の肌を持ち、威厳のある女性でした。長女として、私は世界が母をどのように扱うかを見てきました。それでも母は冷静さを失いませんでした。母はタフで勇敢で、女性の医療のためのパイオニアでした。そして妹と私に、ミシェル・オバマさんが言っていたことを教えてくれました。「不正なことに文句を言うのではなく、そのことについて何かするように」と言ったのです。
2.3 公民権運動時代の影響
私たちは公民権運動の時代に育ちました。母は公民権のリーダーについて教えてくれました。子供の頃、私は自分もそのようになりたい、弁護士になりたいと思いました。
高校時代、親友のワンダのことを思い出します。彼女は学校で悲しんでいて、家に帰りたくないと言っていました。私が「大丈夫?」と聞いたとき、彼女は義理の父親から性的虐待を受けていると打ち明けてくれました。すぐに私は彼女に「うちに来るように」と言い、彼女は私の家にやって来ました。
この経験が、私が警察官になることを決意させました。ワンダのような人を守るためです。誰にでも安全、尊厳、そして正義への権利があると信じたからです。
これらの経験と価値観は、私のアイデンティティの核心を形成しています。移民の家族として、多様性の中で育ち、公民権運動の理念を身近に感じながら成長した私は、アメリカの理想と現実の両方を深く理解しています。そして、この国をさらに良くするために闘い続ける決意を固めたのです。
3. 法執行キャリアと正義への取り組み
3.1 検察官としての経験
私の法執行キャリアは、個人的な経験と深い信念に基づいています。警察官として、私は被害者の名前ではなく、人民の名のもとに卒業しました。これは、アメリカの司法制度の中で、私たちに対する加害は全国民に対する加害だからです。この信念は、私の検察官としてのキャリアの根幹をなしています。
法廷で毎日、判事の前に誇り高く立ち、5つの言葉を述べました。「カマラ・ハリス、人民のために」と。これは単なる形式的な言葉ではなく、私の職務の本質を表すものでした。私のキャリアを通じて、クライアント(依頼人)はたった1つ、アメリカ国民しかいませんでした。
3.2 カリフォルニア州司法長官時代の成果
カリフォルニア州司法長官として、私は様々な課題に取り組みました。私は国民を代表し、生徒、人種、ジェンダー、あるいは母語に関係なく母親を代表し、そして想像を絶する旅に赴いた全ての人を代表しました。私が一緒に育ったような人々、一生懸命に仕事をし、子供の世話をし、隣人の面倒を見た人々を代表しました。この地球で最も素晴らしい国でしか、彼らのストーリーが書かれることがないその人たちを代表しました。
特に印象的だったのは、大手銀行との戦いです。住宅所有者のために立ち上がり、200億ドルを獲得しました。これは、住宅ローンの借り手の権利を守るためのものでした。この成果は、全米でも先駆けての実現でした。
また、私は軍人のためにも立ち上がりました。学生のためにも戦い、利益を優先する大学と対峙しました。
労働者の権利も私の重要な戦いの一つでした。賃金を騙し取られている労働者、搾取されている労働者のために立ち上がりました。
さらに、人身売買の被害者を救うために尽力しました。
国境の安全と地域の安全を脅かす犯罪組織にも対抗しました。特に、麻薬カルテルとの戦いは重要な課題でした。
これらの取り組みを通じて、私は常に「誰も一人で戦うことがあってはいけない」という信念を持ち続けてきました。しばしば犯罪の生存者に、「私たちは皆運命共同体である」と説明しました。
私のこれまでの法執行キャリアを通じて、私は常に正義と公平性を追求してきました。時には困難な戦いもありましたが、人々のために戦う価値は常にあると信じています。そして今、アメリカの未来のための戦いが私たちの目の前にあります。この経験と信念を胸に、私はアメリカ合衆国大統領候補としての指名をお受けします。
4. 現在のアメリカが直面する課題
4.1 トランプ政権の問題点
4.1.1 2020年選挙後の暴動と法の支配の危機
尊敬するアメリカ国民の皆さん、今回の選挙は私たちの人生で最も重要な選挙であるだけでなく、私たちの国ができてから最も重要な選挙でもあります。様々な意味で、ドナルド・トランプは真面目な人物ではありません。しかしながら、ドナルド・トランプをホワイトハウスに戻すことによってもたらされる影響というのは極めて深刻なものなのです。
考えてみてください。トランプ氏が大統領だった時の混乱だけでなく、前回の大統領選挙で負けた後に起こした問題について大きな懸念があります。トランプ氏は皆さんの票を捨てようとしました。それができないとなると、武器を持った暴徒をアメリカ連邦議事堂へと送ったのです。そして警察官たちに暴力を振るわせました。自分の党の政治家たちがトランプ氏に対して暴徒を取り除いてくれるよう懇願したのです。助けを送ってくれと。しかし、その逆のことをしました。逆に煽ったのです。
4.1.2 司法制度への介入
さらに懸念すべきは、トランプ氏が司法制度に介入しようとしていることです。全く異なる種類の犯罪で既に有罪となっています。一般国民が陪審員となって有罪判決を下したのです。そして別の裁判では性的な虐待でも有罪となりました。
考えてみてください。彼がこれから何をしようとするのでしょうか。トランプ氏は暴力的な過激派集団で警察官を襲わせた者たちを釈放させようとしています。そして軍を市民に対し出動させようとしているのです。
どれだけの権力を持ってしまうか考えてみてください。先日、連邦最高裁は大統領は免責されないとしました。トランプ氏に全くガードレールがないとしたら、強大なその権限をどのように使うでしょうか。皆さんの生活を向上させるためではないでしょう。国の安全保障を強めるためではないでしょう。自分のために、その権力を使うに違いありません。
4.2 経済的課題
トランプ政権の2期目がどのようなものになるか、「プロジェクト2025」に書かれています。これはトランプ氏の側近たちがまとめたものです。私たちの国を過去に引き戻そうとするものです。でも私たちが過去に戻ることはありません。後戻りはしません。後戻りはしません。
経済面では、トランプ氏は中間層のための戦いをしていません。そうではなく、自分自身とお金持ちの友人のために彼は戦っているのです。そして、さらなる減税を彼らに与えようとしています。これによって、5兆ドルもの国家債務が積み増しされます。その一方で、トランプ氏は事実上、全米での売上税の導入を提案しています。トランプ増税と言いましょう。年間4000ドルも家計のコストが平均で増えることになるとの試算があります。
4.3 医療保険制度の脅威
医療保険制度に関しても、トランプ氏はメディケアや社会保障をカットしようとするでしょう。そして、オバマケアも撤廃しようとするでしょう。これは、医療保険会社が既往症のある人の加入を認めなかった時代に戻そうとすることを意味します。
4.4 教育システムの危機
教育に関しては、トランプ氏は教育省を撤廃しようとするでしょう。公立学校に資金援助を出しているのは教育省です。また、就学前ケアや保育などのプログラムも削減しようとするでしょう。
私たちはそのような時代には戻りません。私は新たな道を切り開いていくのです。未来に向かう道、力強く拡大する中間層のある未来です。中間層というのはアメリカの成功に欠かせないからです。そして中間層を強化すること、それが私の大統領としての目標でもあります。
これは個人的なことでもあります。私自身が中間層の出身です。母は予算を慎重に管理していました。それでも私たちにある機会を最大限活用しようとしました。そしてそのことに感謝していました。皆がチャンスを得られるわけではないからと母は言っていました。私は、機会の平等、全ての国民が公平なチャンスを得られる、そして成功するチャンスを得られる、そのような社会を作りたいと思います。皆さんが農村に住んでいようが、小さい都市に住んでいようが、大都市に住んでいようが、関係ありません。
5. ハリス・バイデン政権のビジョン
5.1 中間層の強化
大統領として、私は中小規模企業を支援し、新たな雇用を創出し、経済を成長させます。同時に、生活費のコストを下げることに注力します。食料品、住宅、医療品など、日々の生活に欠かせないものの価格を抑制することが重要です。また、住宅不足を解消するための具体的な施策を実施します。
これらの政策によって、1億人以上の国民がその恩恵を受けることになるでしょう。これは個人的なことでもあります。私自身が中間層の出身です。母は予算を慎重に管理していました。それでも私たちにある機会を最大限活用しようとしました。そしてそのことに感謝していました。皆がチャンスを得られるわけではないからと母は言っていました。
私は、機会の平等、全ての国民が公平なチャンスを得られる、そして成功するチャンスを得られる、そのような社会を作りたいと思います。皆さんが農村に住んでいようが、小さい都市に住んでいようが、大都市に住んでいようが、関係ありません。
5.2 女性の権利と妊娠出産の自由
アメリカが本当に繁栄するためには、アメリカ人が完全な形で自分たちの人生について決定を下すことが認められなくてはなりません。特に、それぞれにとって最も重要な問題についてです。しかし現在、多くの女性たちがその決定を自分でできずにいます。
私たちがどうしてこのような状態になったか明確にしておきましょう。トランプ氏が自ら選んだ最高裁判事が、妊娠出産の自由を取り去ったからです。そして、それを彼は自慢しています。彼の言葉によりますと、こうです。「私がやったんだ。やったことを誇りに思う」。
過去2年間、私は全米各地を回って女性たちの話を聞きました。夫や父親もやはりその話を共有していました。女性が駐車場で流産をしてしまった話、感染症になって再び妊娠する能力がなくなってしまったこと、医師たちが刑務所に行くリスクを犯しても患者さんの命を救っている話、カップルが家族を作りたいと願っているだけなのに不妊治療が途中で終わってしまったこと、性的虐待を受けた子供が妊娠を継続せざるを得なかったことなど、これらが実際に私たちの国で起きています。ドナルド・トランプのせいです。
そして彼はまだまだやろうとしています。その目的の1つに含まれているのは、避妊を制限しようとしていることです。中絶の権利をさらに縮小しようとしています。連邦での中絶の禁止を、議会を通さずにやろうとしています。そして彼は、連邦での中絶に反対する憲法修正案を示そうとしています。
簡単な言葉で言いますと、これは気が触れています。こう問わねばなりません。一体全体なぜ彼らは女性のことを信用しないのでしょうか。私たちは女性を信じています。議会が妊娠出産の権利を回復させる法案を通した際には、大統領として私は誇りを持って署名し、成立させます。
5.3 投票権の保護
今回の選挙では、多くの根本的な権利がかかっています。その中には、投票権も含まれます。この選挙で、ようやく私たちはジョン・ルイス投票権法そして自由投票法を成立させるチャンスを得ることになるのです。
5.4 移民制度改革と国境管理の強化
はっきり申し上げます。私は数十年来、法執行に関わってきたものとして、国境の管理の重要性は認識しています。民主党と良識ある共和党員が国境管理を強化する法案をまとめました。しかし、トランプ氏はこれが通れば自分の選挙戦にマイナスになると考え、議会の仲間にこの法案を潰すように指示したのです。
私は政治のために国境の安全を犠牲にしようとは思いません。ですから、こう皆様に誓えます。大統領として、超党派の国境管理法案を復活させ、これに署名し、成立させます。
民主国家として、私たちは破綻している移民制度を改革する必要があります。そして、市民権を与えつつ、同時に国境管理を強化することは可能なのです。
これらの政策を通じて、私たちは強く、公正で、繁栄するアメリカを築いていきます。すべてのアメリカ人に機会を提供し、権利を保護し、安全を確保する。それが、ハリス・バイデン政権のビジョンです。
6. 外交・安全保障政策
6.1 同盟国との関係強化と軍事力の維持
アメリカはまた海外でも安全保障を強化する必要があります。副大統領として、私は安全保障上の課題に直面しました。外国の脅威に対抗し、同盟関係を強化し、勇敢な兵士たちと関与しました。最高司令官となった際には、アメリカが世界で最強の戦闘能力を備えた軍を維持することを誓います。そして兵士とその家族のケアをします。彼らの犠牲と奉仕を決して忘れることはありません。
アメリカは宇宙でもAIの分野でも世界をリードしていきます。他国ではなく、世界の競争に勝つのです。世界的なリーダーシップを譲り渡すことはありません。
その一方で、トランプ氏はNATOを離脱すると言っています。プーチン氏のロシアに同盟国を侵攻するように焚きつけ、「何でも好きなことをやってもらって構わない」などと言っています。
6.2 ウクライナ支援
ウクライナ侵攻の5日前、私はゼレンスキー大統領に会いました。ロシアが侵攻計画を進めていることについて警告しました。その後、50カ国以上がプーチン大統領の侵攻に立ち向かいました。
大統領として、私はウクライナそしてNATOの加盟各国と共に立ちます。
6.3 イスラエル・パレスチナ問題
ガザ紛争に関しては、バイデン大統領と私は24時間体制で対応を検討してきました。今こそ人質解放そして停戦合意をする時だからです。
これははっきり申し上げます。私は常にイスラエルの自衛権は支持します。そしてイスラエルが自国を守れるようにします。イスラエル国民は二度とハマスのようなテロ組織が10月7日にしたような攻撃を受けることがあってはならないからです。
絶対に許すことのできない性的な暴力、音楽フェスに集まっていた若者たちに対する蛮行も含めて、これらの行為を非難します。
同時に、過去10ヶ月間ガザで起きてきたことは本当に壊滅的であります。あまりにも多くの無実の人々の命が失われました。絶望的になってお腹をすかした人たちが何度も何度も避難を余儀なくされました。苦しみの規模は心を打ち砕くほどです。
バイデン大統領とともに、この戦争を終わらせるべく努力をしています。イスラエルが安全となり、人質が解放され、ガザの苦しみが終わり、そしてパレスチナの人々が自分たちの尊厳の権利、安全の権利、自由の権利、そして民族自決の権利が守られたと思うようにできるようにすることが目的・目標です。
6.4 イランへの対応
私は必要な行動を全て取ることに躊躇しません。アメリカの利益を守り、そしてイランとイランが支援するテロリストから同盟国の利益を守ることを躊躇しません。独裁者や暴君に立ち向かいます。
これらの政策を通じて、我々は世界の安定と平和に貢献し、同時にアメリカの国益を守ります。国際社会におけるアメリカのリーダーシップを回復し、同盟国との関係を強化することで、より安全で繁栄した世界を築いていく所存です。
7. 民主主義の擁護と独裁者への対抗
7.1 アメリカの理想と安全保障の両立
私は大統領になった場合には、アメリカの理想と安全保障を妥協することはありません。我々は民主主義と独裁主義の戦いの最前線にいるからです。アメリカがどちらの側についているのか、私は明確に知っています。
この姿勢は、我々の外交政策の核心となります。我々は常に自由と民主主義の側に立ち、それらの価値観を世界中で擁護していきます。同時に、アメリカと同盟国の安全を守るために必要なあらゆる手段を講じる準備があります。
7.2 独裁者への対応
現在、世界中の独裁者たちはトランプ氏に対して応援を送っています。なぜでしょうか。それは、彼らがトランプ氏を操作しやすいと知っているからです。トランプ氏は独裁者の言うことを簡単に聞き入れる傾向があります。
さらに深刻なのは、トランプ氏自身が独裁者を目指しているという点です。彼の言動や政策は、民主主義の基本原則を脅かすものが多々あります。
これに対し、私たちの政権では、独裁者に対して明確な姿勢を示します。我々は必要な行動を全て取ることに躊躇しません。アメリカの利益を守り、そしてイランとイランが支援するテロリストから同盟国の利益を守ることを躊躇しません。
独裁者との対峙は、単に個別の国との問題ではありません。それは、民主主義と専制政治、自由と抑圧、法の支配と恣意的な権力の間の世界規模の戦いの一部なのです。この戦いにおいて、アメリカは常に自由と民主主義の側に立ち、世界のリーダーとしての役割を果たさなければなりません。
我々の政権下では、アメリカは再び世界の民主主義のリーダーとしての地位を取り戻します。同盟国との関係を修復し、強化します。そして、人権と民主主義の価値観を世界中で推進します。
これらの取り組みを通じて、我々はアメリカの安全を守りつつ、世界をより自由で公正な場所にすることができると信じています。それこそが、建国以来のアメリカの理想であり、我々の世代に課された責任なのです。
8. アメリカの未来へのビジョン
8.1 楽観主義と可能性の強調
親愛なるアメリカ国民の皆さん、私は心の底から自分の国を愛しています。どこに行っても、誰と出会っても、私の目の前に広がるのは前に進む準備ができている国の姿です。次のステップに踏み出す準備ができている、素晴らしい旅、アメリカという旅に出る準備ができているのを見ています。
私が知っているアメリカは、自分たちの国を作っていこうという強い信念、世界を啓発しようという強い信念を持っている国です。この国において、どのようなことでも不可能ではありません。私たちがお互いを思いやり、そして守り合い、そして私たちを分かつものよりも共有しているものの方がずっと多いということを認識しているのです。
8.2 団結の重要性
私たちは失敗する必要はありません。成功できるのです。そして、この団結は強さです。私たちの今回の選挙戦の相手側は毎日毎日アメリカのことをけなしています。現在の状態がいかにひどいかばかり話しています。
しかし、私の母がもう一つ教育を与えてくれています。自分が何者であるのかということを誰かに言われて決められるものではない、自分が何者であるのかというのは自分で示すものであると教えてくれました。
アメリカの皆さん、さあ見せていきましょう。お互いに、そして世界に対して、私たちが何者であるのか、私たちが何を目指しているのかを。それは自由であり、機会であり、思いやりであり、尊厳であり、公正さであり、そして終わりのない可能性なのです。
9. 結論
9.1 アメリカ人としての誇りと責任
私たちは最も偉大な民主主義、世界の歴史上最も偉大な民主主義を受け継ぐものであります。子供たちのためにも、そして孫のためにも、そして多くの犠牲を払ってきた人たちのためにも、自由と正義のために犠牲を払ってきた人たちのためにも、私たちはこの瞬間を価値あるものにしなくてはなりません。
次は私たちの番です。私たちの前の世代がやってきたことを、今度は私たちがやっていきましょう。楽観主義と信念に導かれ、この国のために、愛する国のために戦ってきた人たちのように、私たちが大切にしている理想のために戦いましょう。
そして私たちは大きな責任を負っているのです。それは地球上で最大の特権でもあります。その名誉とは、アメリカ人であることです。
9.2 投票の呼びかけ
そのために戦いましょう。そのために投票しましょう。そして共にアメリカの次の章を書きましょう。
神様がアメリカを祝福してくださいますように。ありがとうございました。